RSS | ATOM | SEARCH
ファーストエイド(FA)
 ファーストエイド(FA)とは怪我や病気の応急処置の事です.救急隊が到着するまで,あるいは自分で病院に行くまでの処置や対処の事です.

 AHAは心肺蘇生法のガイドラインを公表,コース提供するとともに,一般市民向けにこのFAに関するガイドライン,コースも提供しています.

 で,有名なAHA関係のブログに以下の情報が見られました.
「ヘルスケアに関するプロフェッショナル」以外の者(つまり非医療従事者?)がBLSインストラクターになる場合は、AHAハートセイバーファーストエイド・プロバイダーカードを持っていること、となっています。

http://aha-bls-instructor.seesaa.net/article/108850828.htmlより

 BLS(一次救命処置法)の普及は遅れています.また,ガイドラインが変わっても新しい知識を取り入れようとする動きも少ないです.
 そしてFAの普及,新しい知識はさらに遅れています.

 例えばエピペン.アレルギーの症状が重度になって,例えば呼吸困難が生じてしまった場合,命に関わります.症状に気付いてから緊急通報しても間に合わない事があります.
 そんなとき,エピペンでアドレナリンを自己注射すれば,症状の改善を期待でき,病院に到着するまでの時間を稼ぐ事が出来ます.
 日本ではアレルギーの生徒に対して学校の先生がエピペンを使用する事が出来ます.しかしながらその使用法はもとより,そのガイドラインの存在さえ知らない先生もいます.その教員を責める事は出来ません.なぜなら医師でさえ,学校アレルギーのガイドラインはおろか,エピペンに関して知らない人が多いからです.驚きでしょう.
 とある児童はピーナツアレルギーの症状が初めて発症し,病院に行きました.数分遅れていたら命に関わったでしょうと言われたそうです.でも,エピペンに関する話し,学校のアレルギーに関する取り組みガイドラインの話は一切なかったそうです.つまり,子どもの重度のアレルギーを診察する医師でさえ,そういった重要な情報を知らないんです.知っていれば両親に伝え,その両親が学校に相談する事によって,ガイドラインの存在が広まるでしょう.

 このような問題は,日本の縦割り行政が大きく影響しています.そんな世の中を変えるべくいろいろな方が活動を繰り広げていますが,情況が改善するまでの間,自分自身や家族,愛する人の命を守る事は,自分でしなければなりません.例えばエピペンを処方してもらう.ガイドラインに沿って主治医から書類をもらい,かかりつけ医,学校,保護者用の書類を準備して学校に提出する.FAの講習をうける.などなど.

 ハチの刺傷,ヘビの咬傷などは誤解が非常に多いです.現在のガイドラインでは“してはいけない”とされていることが,普通にアウトドアマニュアルに“XXXしてください”と記載されたりしています.古いガイドラインのままだったりします.
 もちろん最新のガイドラインが全てではありません.ガイドラインはあくまでも推奨事項であり,絶対的な法ではありません.ですが,最新情報を知らずに古い手技を使うのと,最新情報を知っていながら古い手技に基づいて行動するのとでは雲泥の差があります.あなたが集団を管理する立場にある場合,この違いが有罪と無罪とを分ける事もあります.

 AHAのHS-FAコースは,一般向けのコースです.たとえばアメリカの保育の関係者などはCPRの講習と共にFAを受講していないと,仕事を続けられません.2年間の有効期限を更新し続けなければなりません.
 日本ではそのような法はありませんが,受講していただきたいですね.

 また,医療資格者も受講すべきかと思います.これは“一般の人が知っておくべき常識”の範囲を理解するためにです.医師の常識は一般の非常識.医師にとって当たり前の事が,患者にとっては知るよしもない事だったりします.
 一般の患者が理解しておくべき内容を医師が理解する事によって,患者に対する助言もしやすくなるでしょう(エピペンを知らないと言う医療関係者も減るでしょうし).

 FAに関しては,AHAのコースだけでなくMedic First Aid ジャパンも提供しています.MFAは日本でAEDが一般向けに解禁になる前から,AED講習を一般向けに開催していました.そしてもちろん,日本でAHAのFAコースが開催される前から,FAに関するコースを展開してきました.
http://www.mfa-japan.com/

 AHAのFA開催拠点は少なく受講の機会が少ないかもしれませんが,MFAは多いと思われます.また,それ以外にもいろいろな団体がありますので,チェックをお勧めします.
author:dr-mimimi, category:-, 08:07
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: トラックバック機能は終了しました。